近年、フリーランスとして働く人が増えているとの声がよく聞かれます。
フリーランスとして駆け出し始めた人にとっては、戦々恐々としている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フリーランスで働く人が増えすぎていると言われる原因と背景について紹介します。
また、他のフリーランスと差を付ける方法についても解説しましょう。
フリーランスが増えすぎた原因
フリーランス人口は、2010年代後半以降、急激に増えたといわれています。
株式会社ランサーズが調査した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランス人口は1,577万人・経済規模は23.8兆円にも上るとし、2020年に行なわれた調査と比べると、1年のうちに600万人以上がフリーランス市場に参入したことが分かります。
そのため、フリーランスが増えすぎている、というのは事実といえるでしょう。
また、フリーランスが増えすぎた原因としては、主に以下の理由が挙げられます。
- 働き方の多様化
- 副業の解禁
- リモートワークの普及
- IT系職種の需要増加
- フリーランス向けの設備やサービスの充実
それぞれの理由について解説しましょう。
働き方の多様化
2018年に制定された「働き方改革関連法」によって、さまざまな働き方が推進されています。
日本では長い間、正規雇用での長時間就労が当然のような風潮がありました。
しかし、この働き方改革は、少子高齢化による働き世代減少といった課題から、育児や介護と仕事を両立させたいといったニーズを叶えるために制定されました。
労働時間法制の見直しや、雇用形態に関わらない公正な待遇の確保などが求められています。
働き方改革により、フリーランスという働き方へのハードルが下がったのもフリーランスが増えた理由の一つです。
副業の解禁
働き方改革の制定と同じ2018年、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表しました。
このガイドラインは、企業や働く人が現行の法律のもとで副業に取り組むためのポイントを解説したものです。
ガイドライン発表を受けて、それまで副業を禁止していた会社や企業で、副業を解禁する動きが増えています。
フリーランスが増えたのは、この副業をする会社員が増えたことも大きな要因です。
「フリーランス白書 2022」でも、アンケート回答者の9.4%が副業をしている人だということが分かります。
副業をしている人をフリーランスとは少し違いますが、副業で得た収入額が年間20万円を超す場合は確定申告が必要となります。
月額1万7千円弱以上を副業でコンスタントに稼ぐ場合は、税務署に開業届と青色申告申請書を出し、副業にかかる経費を控除申請するのが一般的です。
この届出によって、副業する人も税務上はフリーランスとなり、増えすぎといわれている原因と言われています。
リモートワークの普及
2019年末から始まった新型コロナウイルスの影響で、2020年からは日本国内でもリモートワークが急速に普及しました。
感染拡大を防ぐためリモートワークを推奨する企業が増え、フリーランスへの注目度も上昇したと考えられます。
さらに、リモートワークによって通勤時間がなくなったことで時間に余裕がうまれ、スキマ時間に副業を始める人が増えたこともフリーランスが増えた原因の一つのようです。
IT系職種の需要増加
現在、さまざまな企業が事業にDXを活用していますが、DXについて必要な知見を兼ね備えた人材の少ないことが危惧されています。
IT人材の育成については、時間がかかるといった課題があり、国をあげての急務とされています。
そこで、DX推進に長けた人材がフリーランスとして独立し、複数の企業のプロジェクトを手掛けるケースが増えているようです。
ITエンジニアやITコンサルタント・DXコンサルタントといったIT人材は、現在は仕事を選べる立場にあり、経済的にも安定しています。
そのため、企業に所属するITに強い人が、フリーランスになる人が多くいます。
フリーランス向けの設備やサービスの充実
フリーランス向けの仕事を獲得するクラウドソーシングの普及や、スキル販売ができるプラットフォームなどが充実していることもフリーランスが増えている要因です。
こうしたサービスがあることで、フリーランスとして仕事を得やすい環境が整ってきているともいえます。
また、フリーランスの人や副業する人が職場として活用できるコワーキングスペースが増えています。
バーチャルオフィスやレンタルオフィスを事業所住所として登録できたり、フリーランス同士で交流が持てたりといった特典もあり、利用者数を伸ばしています。
フリーランスにとって最大の課題ともいえる確定申告や経理作業などについても、オンラインで完結する会計ソフトが開発されたこともハードルが下がったといえるでしょう。
他のフリーランスと差を付ける心得
そんなフリーランスの戦国時代ともいわれる今、他のフリーランスと差を付けなければ、生き残ることは難しいかもしれません。
他のフリーランスと差を付けたいのであれば、以下のことを心得るといいでしょう。
- サービスを差別化する
- 人脈を広げ信頼関係を築く
- 営業力を磨く
それぞれについて解説します。
サービスを差別化する
経験や実績を重ね、サービスの質を上げて差別化を図りましょう。
新たな技術の習得したり、提案力を磨いたりできれば、クライアントに求められるフリーランスに成長できます。
ある程度案件をこなして自分の強みを理解し、より磨きをかけていくと良いでしょう。
人脈を広げ信頼関係を築く
知人からの紹介などは、フリーランスにとって案件獲得経路の代表的手段です。
仕事を継続的に貰うには、人脈を広げておくようにしましょう。
勉強会や交流会、セミナーなどに積極的に参加し、関係を構築していきます。
それだけでなく、相手からの信頼を獲得するのも大切です。
日ごろからこまめに連絡を取ったり交流をしたりして、信頼関係を築くようにしてください。
営業力を磨く
フリーランスの仕事は自分自身で獲得しなければならないため、営業力を磨くのは必須条件です。
SNSやWebサイトでポートフォリオを用意しておくと、クライアントが安心して仕事を頼みやすくなります。
どうやって営業すればいいのか分からない場合は、フリーランス専用のエージェントを活用するのもおすすめです。
フリーランス増えすぎは本当!差を付ける努力をしよう
フリーランスの人口が増えすぎというのは、統計にもあるように事実です。
働き改革によって、フリーランスの幅が広がったことなどが主な理由ですが、副業の解禁なども大きく影響しています。
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月額費用 | 28,000円~ | 900円~(900円の場合は登記・郵便受取不可) |
住所 | 港区青山・港区赤坂・港区麻布・渋谷区渋谷・西新宿 | 港区青山・港区麻布・渋谷区渋谷・千代田区飯田橋・西新宿 |
法人登記 | 可 | 可(900円の場合は登記不可) |
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