レンタルオフィスは弁護士事務所として使えるのでしょうか。
司法修習後すぐの開業で「なるべく初期費用を抑えたい」と考える人も多いでしょう。
そんなときにレンタルオフィスが使えたら便利です。
レンタルオフィスが弁護士事務所に使えるか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
レンタルオフィスは弁護士事務所に使える?
事業に使える備品や設備が最初から揃っているため、レンタルオフィスは開業に最適です。
弁護士の場合も、開業にあたってはレンタルオフィスが使える可能性があるでしょう。
東京弁護士会の「若手会員総合支援センター」が2017年に発表した資料には、次のような記載があります。
オフィスビル利用の一形態として,設備や内装等が既に整えられている,いわゆるレンタル(サービス)オフィスを利用する方法もある。レンタルオフィスとは,執務空間・イス・机・情報機器等を備えた貸事務所のことであり,1区画のスペースを大きく設けない代わりに,貸し会議室を設けていることが多い。レイアウトを自由にできない点で,オフィスビルの1区画を借りるのと大きく異なる。 (引用:東京で独立開業する。~独立開業マニュアル東弁版~第2版|東京弁護士会 若手会員総合支援センター) |
ただしレンタルオフィスの状況によって変わってくるため、確認と検討が必要です。
弁護士には守秘義務があるため、顧客情報の扱いには十分に注意しなくてはなりません。
特に注意しておきたい事務所選びのポイントが次の3つです。
- 顧客との会話や電話の内容が第三者に聞こえない
- 郵便の取り違いが発生しない
- 事件記録を第三者に見られない
上記の条件を満たすためには、オープンスペースのレンタルオフィスは使えません。
執務室および会議室が完全個室となっているレンタルオフィスを選びましょう。
また取り違えが発生しないよう、ロック付きで専用の郵便箱があるレンタルオフィスを利用するのが理想的です。
セキュリティ対策については、契約前にしっかりと確認しておく必要があります。
バーチャルオフィスは弁護士事務所に使える?
基本的にバーチャルオフィスは弁護士事務所には使えません。
バーチャルオフィスとは住所だけを借りるサービスです。
実態がないため、バーチャルオフィスでは事務所の要件を満たせないことになります。
なお,事務所の実態を伴わない形態いわゆる「バーチャルオフィス」については,弁護士法20条の事務所設置義務に抵触するため認められないとの考えが大勢である。 (引用:東京で独立開業する。~独立開業マニュアル東弁版~第2版|東京弁護士会 若手会員総合支援センター) |
そのため経費を抑えたいのなら、バーチャルオフィスではなくレンタルオフィスを選びましょう。
弁護士事務所にレンタルオフィスを使うメリット
初期費用を抑えられる以外にも、レンタルオフィスには次のようなメリットがあります。
- 人気エリアに事務所が持てる
- 会議室が使える
- 備品が揃っている
人気エリアの賃貸事務所は、家賃だけでなく初期費用も高額です。
しかしレンタルオフィスなら手ごろな価格で借りられます。
会議室が使えて、備品が揃っているのもレンタルオフィスのメリットです。
弁護士事務所ならレンタルオフィスもおすすめ
弁護士事務所を開設予定なら、レンタルオフィスを選ぶのもおすすめの方法です。
レンタルオフィスであれば、初期費用を抑えて人気エリアに事務所が持てます。
ただし弁護士事務所としての要件を満たさなくてはなりません。
半個室やオープンスペースのレンタルオフィスは使えないので注意が必要です。
比較検討を行い、完全個室でセキュリティ対策が万全なレンタルオフィスを選びましょう。
弊社ライズオフィスでは、格安・一等地のバーチャルオフィス・レンタルオフィスを用意しておりますので、ぜひご活用をご検討ください。
| レンタルオフィス | バーチャルオフィス |
初期費用 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 28,000円~ | 900円~(900円の場合は登記・郵便受取不可) |
住所 | 港区青山・港区赤坂・港区麻布・渋谷区渋谷・西新宿 | 港区青山・港区麻布・渋谷区渋谷・千代田区飯田橋・西新宿 |
法人登記 | 可 | 可(900円の場合は登記不可) |
資金調達 | 可 | 融資は一部可 |
許認可免許取得 | 可 | 不可 |
銀行口座作成 | 可 | 可 |
審査から契約まで | 最短3営業日 | 最短3営業日 |