今や個人事業主にとって欠かせないツールが「会計ソフト」。
売上や経費を管理し、確定申告にかかる手間を軽減できるとして、導入している個人事業主は多いでしょう。
しかし、会計ソフトの導入は個人事業主だからといって必ずしも必要とは限りません。
今回は、個人事業主の会計ソフトについて解説します。
個人事業主が会計ソフトを導入するメリット
個人事業主が会計ソフトを導入すれば、事務作業の手間を軽減し、大幅な時間短縮に繋がります。
効率よく仕事をこなしたい個人事業主にとって、時間はとても貴重なもの。
しかし、個人事業主となれば、会計管理は必要不可欠。
帳簿付けは時間や手間がかかるのにも関わらず、どんなに頑張っても1円の利益にもなりません。
それらにかける時間をできるだけ少なくし、利益にあてる時間を増やす方が個人事業主にとっては重要です。
個人事業主が会計ソフトを導入する大きなメリットは「手間を軽減し、時間を効率的に使える」点といえるでしょう。
個人事業主でも会計ソフトを必要としないケース
個人事業主でも会計ソフトを必要としないケースもあります。
会計ソフトは導入するのにコストがかかるため、できるだけ抑えたいと考える方もいるでしょう。
会計ソフトを必要としないケースは以下の通り。
- 自分で会計処理ができる（または得意）
- 白色申告の小規模運営の個人事業主
自分でExcelシートなどに細かくまとめていて、会計処理を得意としているのであれば、会計ソフトは必要ありません。
また、白色申告をする小規模な事業なのであれば、会計ソフトを導入しなくても確定申告にさほど手間はかからないでしょう。
白色申告の場合、帳簿記帳義務はあるものの青色申告よりは簡単にできます。
しかし、特別控除を受けられないというデメリットが生まれるため、近年では小規模でも青色申告をする個人事業主が多い傾向です。
個人事業主が知っておきたい会計ソフトの選び方
会計ソフトには、主にクラウド型とインストラクター型があります。
それぞれの特徴を解説するので、これから導入しようと考えている個人事業主はぜひ参考にしてください。
クラウド型の会計ソフト
クラウド型の会計ソフトは、ソフトを管理している会社のインターネットのサーバー上にデータが保存されます。
また、インストール型には必要なバージョンアップなどの必要もないため、手間もかかりません。
インターネット環境さえあれば、スマホやタブレットでも利用できるのがクラウド型の特徴です。
仮にパソコンに不具合や故障があっても、データはサーバー上で安全に守られているため、心配はいりません。
さらに、クラウド型なら銀行口座やカード明細などから取引データを取り込めるといったメリットもあります。
クラウド型はメリットが多く、個人事業主に選ばれている会計ソフトのほとんどがクラウド型といっても過言ではないでしょう。
インストール型の会計ソフト
店頭に並ぶパッケージ版やネット上にあるダウンロード版で購入したソフトを、自分のパソコンにインストールして使います。
パソコン本体に導入するため、ネット環境がない場所でも使えるのがインストール型の特徴です。
また、データは自分のパソコン内にのみ保管されているため、情報の漏えいリスクを避けられます。
ただし、ソフトのバージョンアップ等も自分で対応することとなり、その際は有料となる場合が多いです。
個人事業主におすすめの会計ソフト3選
実際に個人事業主に選ばれている人気の会計ソフトを、3つ紹介します。
- 会計freee
- 弥生会計
- マネーフォワードクラウド
上記の会計ソフトは全てクラウド型。
共通している点として、いずれも有料ですが無料のお試し期間があります。
それぞれの特徴を知ったうえで、無料期間で使い勝手を試してみてください。
会計freee
会計ソフトの中でも知名度の高い「会計freee」。
手軽に導入できて、簿記の知識がなくても簡単に操作できる独自のシステムが、多くの個人事業主から支持されています。
パソコンはもちろん、スマホからも見やすく入力しやすい点も人気を集めるポイントです。
会計freeeでは【スターター・スタンダード・プレミアム】の3つのプランが用意されており、低いランクのスタータープランなら、他社の有料会計ソフトの中でも比較的リーズナブル。
とはいえ、価格だけで選ぶのではなく、必要な機能を確認して適切なプランの加入をしましょう。
弥生会計
弥生会計の「やよいの青色申告（白色申告）オンライン」は、インストール版の時代を経て、クラウド型としても定番化した会計ソフト。
会計ソフトの中でも老舗で、その信頼度の高さから今も多くの個人事業主が利用しています。
ただし、仕訳け入力にはある程度の会計知識が必要で、多くの税理士事務所が利用しているのも弥生会計です。
いずれ税理士を雇う予定であれば、初めから「やよいの青色申告（白色申告）オンライン」を導入しておくといいでしょう。
マネーフォワードクラウド
マネーフォワードクラウドの特徴は、自動化連携できる金融機関が豊富な点です。
また、弥生会計と同じように、ある程度の会計知識がある方なら不便なく使えるでしょう。
なお、マネーフォワードにも無料プランがありますが、年間の会計仕訳が50件以内であればずっと無料で使い続けられます。
小規模な事業や副業レベルの事業をしていて、少しでもコストを抑えたいという人にもおすすめです。
会計のデジタル化をしたらオフィスのデジタル化もおすすめ
今は会計もパソコン一つ、デジタル化できる時代です。
会計処理は大きな手間となってしまうので、より効率良くするために、自身に合った会計ソフトを選びましょう。
また、会計ソフトなどで環境を整えたた、オフィス環境を整えることも検討してみてください。
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